事例18

嬉しい気持ちを伝えたら

長男(16歳)は春休みに入り、自分と弟たちの昼食を用意したり、夕方お風呂を沸かして下の弟を入れてくれたりしていた。

  • 私:昨日、お昼ごはん作ってたね。最近、昼食を用意してくれること、とても助かってるよ。朝はママもバタバタして時間がないし、昼食の準備もあると焦ってさらに大変だから本当に助かるよ。あと、夕方お風呂にケイ(三男7歳)と入ってくれるから、帰ってきてすぐに夕食にできるし、ケイの寝る時間も遅くならずに済んで嬉しくてニコニコしちゃうよ
  • 子:ご飯は、一人暮らしするときのために練習しているだけだよ。でもママが助かってると思ってくれるなら良かった。お風呂は、ママにいつも「18時に入って」って言われるから、やった方がいいかと思って(照れ笑い)
  • 私:ママを助けようっていう気持ちでやってくれてたんだね!嬉しい!!本当にありがとう
  • 子:いいよ~、そんなの(照れ笑い)

【感想】

 肯定的な気持ちをわたしメッセージで伝えると、長男はとても嬉しそうで私もとても嬉しい気持ちになりました。この会話の後、お願いしていないにも関わらず朝食で使った食器を洗ってくれました。皿洗いはあまり好きではないのに!!

 このように今は協力的な長男ですが、小5の頃から反抗期が始まり、そこからは悩んで、泣いて、試行錯誤して、また悩んで・・・の繰り返し。毎日怒鳴って、時には暴れる長男を抑えて馬乗りになることもありました。まるで長いトンネルの中にいるようでした。

 「親業訓練一般講座」を受講し、以前の私は自分の気持ちを押し付けていて、それでは伝わらないことに気づきました。それからは、長男の行動が受け入れられない時、学んだことを意識して伝えると、そっけない感じでも大きく反発することはなくなりました。徐々に、気分のよいときに話しかけてくれるようになり、親子の会話が増え、関係もどんどんよくなってきています。

 

HRN2024秋号より

 

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