感想6 家庭でも職場でも役立つ「親業」

初めて聞く「親業」

 

「言うことを聞きなさい!と子どもを従わせるのは何か違う」「自分が親から育てられてきて築いたのとは違う協調的な関係を子どもとの間に築きたい」そう思っていた時に、娘の通う幼稚園で紹介されて「親業訓練一般講座」を受講。

「親業」というのは、初めて聞く言葉で、自営業のような仕事なのか、それとも修行の類なのか、不安でした。

講座が始まると、大変実用的で構成が整ったコミュニケーションメソッドであることが分かりました。子どもだけでなく、職場など大人との人間関係をよくする上でも役立ちそうで驚きました。 

 

対立しても負ける人がいない

 

受講前と後では、子どもや職場の人との接し方が変わったと思います。特に対立が起こった時の勝負なし法が印象的で、積極的に使っていこうという心構えになりました。子どもと対立した時は、「どうしたらいいか」を一緒に考えるようになってきました。職場では、今までは年配と若手、あるいは意見を強く主張する人とそうでもない人が対立すると、どちらかが負けるのが常で、それを見て心苦しく思っていました。でも、受講後は、お互い自分の意見を押し通そう膠着しているとき、勝負なし法のマインドで「(どちらの欲求もみたす)第三の意見はないでしょうか?」と問いかけると、第三の意見が出て、みんなが納得したという経験ができました。

周りの親御さんに同じ講座を受けている人たちがいるのも心強いです。周囲の人と励まし合いながら、理想の親子関係、人間関係に近づいていきたいと思います。

 

HRN2024秋号より