事例19

学校の授業では、体育が一番好きな娘(10歳)。5年生になったら50m走のたいむは8秒を切りたいという目標を持っていた。5年生になってr初めての計測日の日の夜、お風呂から上がってゆっくりしているとき、娘は急に思い出したように話し始めた。 

  • 子:今日、50m走したんだけど、タイム8秒切れなかったし、サイアク。しかも、距離も50mより長かったと思う。ほかの子もそう言ってた。
  • 母:そっか。8秒切りたいって言ってたけど切れなかったんだ。
  • 子:ほんと、クサ(最悪という意味)。しかもタイムを少数第1位までしか出さないんだよ。切り上げされてたらもっと遅くなっているかもしれない。スタートも少し失敗したけど距離も絶対長かったよなぁ。
  • 私:スタートも思うようにできなかったし、悔しいんだね。
  • :悔しいよ!私だったら8秒切れるのに!
  • 私:8秒切れなかったのが一番悔しいんだ。
  • 子:あぁ!!次はもっと速く走りたい!

【感想】

最初は、愚痴のように始まった会話でしたが、能動的な聞き方をするうちに、目標としていたタイムを切れなかったのが悔しかったんだ・・・と娘の気持ちが分かりました。

 

以前であれば、気持ちをくむこともなく「次は頑張ればいいじゃない」など、励まして会話を終わらせようとしていました。今回は能動的な聞き方をしたことで、彼女自身が次どうしたらよいか考え始めることができたようでした。私が励まさなくても、自分で気持ちを切り替えて「がんばろう」と思えるんだと驚きました。

 

HRN2024秋号

 

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