学校から帰宅した息子(14歳)。着替えに行った部屋から「くそー、なんでだよー。」と叫ぶ声が聞こえた。その後リビングにきて話し始めたので、能動的な聞き方を意識して話を聞いた。
- 子:Kはバカだよ、バカ!
- 母:Kくんのことを怒っているんだね
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子:怒っているっていうか、なんでKはあんなんなんだよ!まったく!クラスメイトに冗談言われてもアイツ言い返せないんだ。
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私:言い返せないK君のことが・・・歯がゆいのかな。
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子:そうだよ。俺らは冗談をいかに冗談で言い返せるかを楽しんでいるんだよ。Kだって、人にはいっぱい冗談言ったりからかったりするのにさ、いざ自分が言われると無表情になるんだ
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私:Kくんが無表情になるのが嫌なんだ
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子:うん、言われて怒り出すヤツはたまにいるけど・・・。あーんな無表情はKだけだからな
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母:Kくんは受け取り方が違うと思うのね
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子:うん・・・・
【感想】
息子が黙ってしまったが、Kくんのことを考えているんだなと感じた。そのまま会話は終わった。
数日後、息子は「冗談を言い合うのはほどほどにしよう」とクラスで言ったのだそうだ。息子が〝自分はどうしたらいいか”ということまで考えていたんだと知って、びっくりした。
HRN2023秋号より
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